文鳥日和

文鳥を飼っているのか、文鳥に飼われているのか。備忘録替わりの日記です。不定期更新。

話を聞かない技術

よく訪問販売やセールス、勧誘等に「言い返してやった」「やり込めた」的な話を聞くのだが、正直言って「それ必要なの?」と思うようになった。

昔は私もどうやってやり込めてやろうかと思いながら、最後には乗せられて何かしら契約させられてしまったり、どうにか断れても嫌な思いだけが残って、次は何と言い返せばいいかと思案するも、やっぱりまた堂々巡りになって…という経験をしてきた。

 

ある時、「これ別に話聞く必要ないよね?」と思うようになり、実行に移したら、思った以上にラクだった。

 

たとえば電話でのセールス。

 

・所属を名乗らない
・目的をはっきり言わない
・個人情報を聞き出そうとする

 

これらを全部アウトと自分の中で設定した。

 

全部お断りである。
電話であれば何も言わずに切ってしまって良い。
アポなしで商談や勧誘に持ち込んでくる時点で、失礼にあたる等考える必要はない。

 

勿論、所属を名乗っても目的を告げても情報を開示されても「要らないものは要らない」ので、その場合は「いりません」で話を終わらせてしまう。
必要ない理由を説明する必要はない。
自分にとって必要と思える情報がきたときだけ話を聞けば良いのだ。

 

電話は通話を終了してしまうだけで済むが、訪問された場合はどうするかというと。

 

まず一番にすべき対策は「ドアを開けない」こと。


頼みごとをする際、条件面以外で受け入れられやすいのは「距離が近い」こと。
代表的なのがデート商法で、知り合いを装って(ナンパの場合もあるそうだが)近づいて、親密さを思わせておいていろいろ買わせてしまうという詐欺商法がある。

 

ここまで行かなくても、例えば店頭のカウンター越しの対話よりは、席に座ってのほうが話を聞いてもらえる確率は高い。

 

そうやって話を聞く姿勢を作ってしまえば、断ることがどんどん難しくなっていく
なにしろ隣に座ることを許してしまっている時点で「YES」を1つ与えている状態である。
このあとは、簡単な問いでいくつも「YES」と答えてしまうように仕向けられる。
何度も「YES」を口にし続けると、その流れを断ち切って「NO」とは言いづらくなる心理を利用しているのだ。
そうやって「NO」と言い難くしてから、本当に「YES」と答えさせたい問いを持ってくるのが詐欺師の手法である。
(ナンパ師にも似た手口があると聞くが割愛)
ドアを開けて対面することは「YES」を一つ与えるのと同じ効果がある。
故に、出来るだけ対面しない方法を考える。

インターホンがあればドアを開ける前に用件を聞くことが出来るので、出来れば備えておきたい。カメラが付いていれば尚良いだろう。
最近は工事不要で設置できるタイプの製品もあるので検討してほしい。
どうしても設置できない、または設置する前に来てしまった場合も、出来ればドアを開けずに応対したい。
やむを得ず開けてしまう場合はドアチェーンを利用する等して自衛しよう。

 

望まぬ訪問者であることが分かった時点ですべきことは一つ。

「お帰り頂く」ことである。

 

セールスマンも仕事なので、対話が望めないところに長居はしない。
なので、一番効率のいい方法は「対話が望めない」ことを知らせることとなる。
それに必要な言葉はたった一つ。

 

「帰ってください」

 

これだけである。やり込める必要も、罵倒する必要もない。

退去を求めた後は放置して構わない。
直後に出掛ける用事があったりしてドアを開けなければならない場合も、穏便に引き上げるのに必要な時間だけは待つ必要がある。

 

まあ、鉢合わせてもスルーしてしまえば良いのだが、こんな冗長な記事をお読みいただいているということは、多かれ少なかれ断ることが難しい経験をなさっておられるのだろうから、出来れば鉢合わせないで済むほうが気が楽だろう。

 

そうして退去を求めた後に、最低限必要な時間が経過しても退去しない場合は「不退去罪」が適用される可能性が出てくる。
一度だけ警告を入れて、それでも居座るなら警察に通報して構わない。

とはいえ、そういった仕事をしているからにはその程度の知識は持っているはずなので、まず居残ることはないだろう。