思い出したので書いておこうと思う。
現在、野分(のわき。2世代目、ピコ・ポーペアの子。シルバー♂)とペアになっているグレ(シルバー♀)は、大人になってから我が家に来た荒鳥。
一人餌になったばかりだったパール(パステルシルバー♂)と一緒にある繁殖家さんから譲り受けた。
手元の記録では、譲渡日は今年の3月となっている。
性格的におどおど、びくびくしっぱなしで、何かあると驚いて後ろにボテっと落ちる。
飛びまわることは飛び回れるのだが、ちょっと飛ぶと息を荒くしていたし、羽ばたく音がなんか変だった。
荒なので嫌がられるけど、捕獲して羽を広げてみたら、片側の風切羽が4~6本ぐらいまとめて抜かれていた。飛びにくかったのはそのせいであろうと様子見。
羽根は抜かれてもまた生えるので、おそらく前のオーナーさんは切っていたんじゃないかと思う。出荷にあたって、切っていた羽根を抜いて新しいものが生えるようにしたのではないか。まあ、珍しくはない話ではある。
(ちなみに、パールは全く飛べなかった。まだこどもこどもしていて、何かといえば羽を抜かれたほうの翼を広げて、飛べないんですよアピールしてくるのが可愛かった。グレにはその人あしらいの巧さはない)
その後当然羽は生えそろったが、相変わらず止まり木からボテボテ落ちていた。
よく見ると止まり木にとまっている足が片方、外側に流れていく。
どうも左足に力が入りにくいようで、気を抜くと左だけ指一本引っかけて他の指が開いている状態になっていたりもする。
ペローシスを疑って受診してみたところ
「力は普通にあり、止まり木に掴まることも出来ている。」
「ペローシスではないですね」
「考えられる可能性として、ちっちゃい頃の栄養不足で多発性神経炎になってたんじゃないでしょうか」
多発性神経炎そのものはもう治っていて、その後遺症が残っている状態、ということだった。(なので(疑)とつけている)
今後については、特に治療などは必要なし。
後方に落ちるのは止まり木などを工夫して対応するように、とのこと。
言われるまでもなかった。
止まり木は良く落ちる下段のほうを
爪が引っ掛かりやすい天然木の太めの止まり木に変更済み。
さらに、少し高めの位置に「リラックスステージ」なる木の板を既に設置してある。
どちらもポーの遺産。
商品サイズが4×4×32cmってなっててQAが紛糾していた。たぶん4×4はワッシャーっぽい部分のことだと思うよ。
本当はチンチラやデグー等の小動物用っぽいんだけれど
サイズ的にカゴの中に設置するのにちょうどよかった。
帰宅して調べたところ、多発性神経炎はビタミンB1(ビオチン)の不足によるものらしい。
脚のしびれや痛み、体性神経の障害による筋力の低下が引き起こされるため、脚弱、麻痺性の跛行(びっこ)、握力の低下から止まり木に止まれなくなるといったような症状が認められるようになります。
引用元:多発性神経炎(脚気)(トリ類)の詳細 | ペットのくすりやさん
まさに「脚気」。ちょっとびっくり。
我が家の文鳥達はシードが主食ではあるけどペレットも併用していて、飲水にネクトンS(ビタミンB1も含まれてた!)挿し餌はあわ玉+パウダーフードが基本。経験がないわけだわ…ないに越したことないけど。
一緒に来たパールはまだ小さかったから、我が家に来てからの栄養改善でなんとかなったんだろうね。
と、ここまで書いてから思い出したんだけど、そういえばこの子達って、痩せ気味に見えたから、当初餌にパウダーフード混ぜて与えてたんだった。
前のオーナーさんは、今も文鳥販売を続けておられる模様。
栄養状態…改善されていますように。
ビタミンA補給のためにと獣医さんにお勧めいただいて以来愛用しているのだけれど、他にも微量に必要な各種栄養素が含まれている。常用される鳥飼いさん多し。
封入スプーンの長さがもうちょっとほしいなあ。