異世界に飛ばされたようだ。
飛ばされた先の世界は、他にもたくさん転移者が来る場所らしい。
地球からもたくさん来ているらしく、戻る方法も確立されていると、転移者から買い取ったモノを並べる店の店主に教わった。
折角だからなんか買っていかないか、と言われ、陳列を見た。
読めない文字らしきもので書かれた魔法書らしき本と、少年ジャンプ。なぜかジャンプ。ジャンプ。
この世界の住人らしき魔法使い?魔導士?のおじいちゃんが来店。
この文字が読めるのか。なんて書いてあるのか教えてくれないか。
指さすのはジャンプ。
いわく、これは素晴らしい魔法書だ。絵が沢山入っていてわかりやすい。こんな素晴らしい魔法があるのに我々にはここに書かれている詠唱が読めない。どうか読んで教えてほしい。
開いたページは中二病ちっくなバトルマンガ。
…だからなんでジャンプ。
何も買わないのか。帰りはこっちだよ!と、店主に店の外の崖から下に突き飛ばされたところで目が覚めた。
「変な夢だなあと思いながら、とりあえずトイレ行こうとして立ち上がろうとしたんだよ」
絶叫が聞こえて慌てて夫の部屋に飛び込み、変な姿勢で固まってる夫を発見。
一旦寝かせなおしてマッサージしながら、そんな話を聞かされた未明。
夢の中の異世界では普通に歩けたのかな、痛くなかったのかなと思ったら、切なかった。
未来のジャンプが売られている…